きのこの肖像画が集まる展覧会『小林 路子 菌類画の世界~きのこに会いにいきましょう~』が、百貨店「ジェイアール京都伊勢丹」の7階にある美術館「えき」KYOTOで開催される。期間は、2018年3月8日(木)~3月25日(日)まで。
魅惑のきのこの世界が広がる「菌類画」
「菌類画」は、菌類の“花”ともいえる“きのこ”の「肖像画」を描いたアートのことだ。画家・小林路子は、今から32年前『キノコの不思議』という本の押絵をきっかけに”きのこ”の世界に魅せられ「菌類画」という新しい絵のジャンルを切り開いてきた。
自然の中で生きる野生きのこを描いた美しい作品は約900点。きのこが持つ不思議さを表現しながら、その生態が分かりやすく描かれているが特徴だ。小林路子の描く「菌類画」は学術界からも認められており、その一部はすでに植物や菌類図譜の世界的コレクションを誇る英国キュー王立植物園に収蔵され、最終的には全作品が寄贈されている。
展覧会『小林 路子 菌類画の世界~きのこに会いにいきましょう~』では選りすぐりの菌類画と、きのこの絵本などの原画約150点を展示。会場では、22名の作家による「きのこ」をモチーフにした個性豊かで楽しいきのこグッズの販売もある。
菌類画の第一人者、小林 路子のギャラリー・トーク開催
台風の八ヶ岳や大雪山のヒグマの巣、海辺の砂山から街の公園まで…。菌類のいないところはない!山野にきのこを求めて旅した作者ならではのエピソードを聞けるかも知れないギャラリー・トーク。
日時は2018年3月8日(木) 午後2時から約30分を予定。事前の申し込みは不要で参加は無料だが、美術館入館券が必要。
『小林 路子 ギャラリー・トーク』開催概要
日時:2018年3月8日(木) 午後2時から(約30分)
会場:美術館「えき」KYOTO
※マイクを使用し、会場内を移動しながら解説いたします。
※混雑した場合は、入館制限をさせていただく場合あり。
展覧会概要
『小林 路子 菌類画の世界 ~きのこに会いにいきましょう!~』<京都会場>開催概要
会期:2018年3月8日(木)~3月25日(日) 会期中無休
会場:美術館「えき」KYOTO
アクセス:JR京都駅下車すぐ・ジェイアール京都伊勢丹7階隣接
開館時間:午前10時~午後8時(入館は閉館30分前まで)
※但し、百貨店の営業時間に準じ、 変更になる場合あり。
入場料
・中学生以上 500円
※2018年1月29日(月)~3月7日(水)まで前売券販売。
問い合わせ先
TE:075-352-1111(ジェイアール京都伊勢丹・大代表)
小林路子 プロフィール
小林路子は、東京生まれ、東京都在住。1975年~86年、自由美術協会会員。1986年に『キノコの不思議』(光文社)の挿絵できのこの世界に魅せられる。その後もきのこを描き続け、2000年には英国キュー王立植物園に菌類画計103点を寄贈。主な展示は、2008年~2009年国立科学博物館「菌類の不思議展」特別展示、2011年フィリア美術館・第七回菌類画展、2015年武蔵野市立吉祥寺美術館・菌類画展など。
主な著作は、絵本『森のきのこ』(岩崎書店)、画集『きのこ』(山と渓谷社)、エッセイ『きのこの迷宮』(光文社)、『森のきのこ採り』(白日社)、絵本図鑑『きのこの絵本』(ハッピーオウル社)、絵本『きのこってなんだろう?』(福音館書店)など。
美術館「えき」KYOTOについて
国際化する文化都市・京都で、文化・情報発信基地となることを目指し、また、さらなる文化創造・交流の一助となることを願い、美術館「えき」KYOTOが1997年9月に開館。
百貨店「ジェイアール京都伊勢丹」の7階に隣接するこの美術館は、空へ向けて広がる大階段からも入場できるなど、気軽に足を運ぶことができる場所。絵画、写真、絵本、工芸、アニメ、ファッションなど、国内外を問わず幅広いジャンルで、文化性、話題性の高い展覧会を企画している。