「百段雛まつり 近江・美濃・飛騨ひな紀行」が、ホテル雅叙園東京館内・東京都指定有形文化財「百段階段」にて開催される。期間は2018年1月19日(金)から3月11日(日)まで。

百段階段

日本各地の時代雛が集結する本展。過去8回の開催で、延べ47万人の来場者数を記録した都内最大級の雛人形展だ。

9回目の今回のテーマは初となる「近江・美濃・飛騨地域のお雛さま」。岐阜県と滋賀県の2県9地域より約500体の人形が揃う。展示されるのは、貴重な大名家の姫君の婚礼調度や、近江商人として栄えた旧家に伝わる逸品をはじめ、関東では珍しい西の雛文化である御殿飾りから指先ほどの小さな郷土玩具まで。岐阜と滋賀の地域に息づく百花繚乱のお雛さまたちが文化財で披露される。

見どころは3つ

御殿飾り(草丘の間)

1:高さ約2mの巨大御殿飾りも!西の文化“御殿飾り”が多数登場!

京都御所を模した、御殿の中に雛人形を飾る“御殿飾り”は西の雛文化の1つとして知られ、関東では見る機会の少ない貴重な雛飾り。本展では、近江商人として栄えた近江八幡や日野の旧家に伝わる、約6畳分もの広さを要する大型の御殿飾りをはじめ、板葺きや屋根部分にしゃちほこが乗せられ、絢爛豪華な装飾を施したものなどさまざまな特徴を持った御殿飾りを8点一挙公開。

 

井伊家の七女 砂千代姫の古今雛(静水の間)

2:井伊家のお姫様の雛や雛道具が関東初公開

彦根藩主 井伊直弼の七女、砂千代姫の古今雛と雛道具が関東地域で初の特別公開となる。江戸時代のものと伝わる一対の古今雛は現在では長浜城歴史博物館で保管されている貴重なもの。雛道具は黒漆に牡丹唐草文が配され、小さいながら実物と遜色ない精巧な作りを間近で楽しめる。

 

日本土鈴館での展示の様子

3:雛展史上初の一部写真撮影OK!ギネス登録された郷土人形コレクションの展示を再現

岐阜県郡上市、白鳥町に位置する日本土鈴館は、日本全国の土鈴や土雛をはじめ、世界各国の郷土玩具のコレクションでも知られる博物館。ギネスにも登録されているコレクションの数は10万点を超えている。本展では、指先ほどの小さな郷土玩具から、1メートル近い土人形、地域に伝わる土雛など、日本土鈴館からよりすぐりのコレクションを展示。また、今回は雛展史上初となる一部の部屋のみ写真撮影が可能に。圧巻の展示と共に撮影を楽しんでみて。

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企画展概要

「百段雛まつり 近江・美濃・飛騨ひな紀行」
開催期間:2018年1月19日(金)~2018年3月11日(日) 会期中無休
開催時間:10:00~17:00(最終入館16:30)
入場料:1,500円(前売券1,200円、学生800円※要学生証呈示)※小学生以下無料
会場:ホテル雅叙園東京内 東京都指定有形文化財「百段階段」
住所:東京都目黒区下目黒1-8-1
アクセス:電車…目黒駅(JR山手線・東急目黒線・東京メトロ南北線・都営三田線)より徒歩3分

問い合わせ先

ホテル雅叙園東京内 イベント企画
03-5434-3140(10:00~18:00)

 

近江・美濃・飛騨エリアのお雛さまの特徴

百段雛まつり近江・美濃・飛騨ひな紀行(イメージ)

江戸の中心地である日本橋に大店をかまえ、京都や大阪をはじめ日本各地と交易した近江商人。商家として栄えた家には、娘の初節句などであつらえた立派な雛が現代に至るまで受け継がれてきている。

また、地域としても高山市は“飛騨の小京都”とも呼ばれ、旧家を代表する雛や、美濃和紙の産地として有名な美濃市の旧和紙問屋に伝わる御殿飾りなど、豪華な雛飾りから当時の商売で繁栄した地域の様子を感じることができる。

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