チームラボが、東京初の常設展デジタルアートミュージアム「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: teamLab Borderless」の開設を発表。2018年夏 お台場・パレットタウンに誕生する。
チームラボの常設展デジタルミュージアム
「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: teamLab Borderless」の特徴は施設面積10,000平方メートルという圧倒的なスケール感と、多様な空間構成。チームラボによる東京初の常設展示であり、フラッグシップ施設となる。
美術館名にもある”Borderless”という言葉には、「作品と作品」「作品と鑑賞者」「自己と他者」の境界をなくし、鑑賞者も作品の一部となって溶け込んでいくという想いが込められている。
チームラボ/teamLabとは
チームラボは、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成されているウルトラテクノロジスト集団。最大の特徴は、アートと最新デジタルテクノロジーによって、これまでになかった新しい表現を提示しているところだ。
記憶に新しい、47万人が訪れた「チームラボ踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」などアート展を国内外で開催しており、世界では「ミラノ万博2015」の日本館、ロンドン「Saatchi Gallery」、パリ「Maison&Objet」、5時間以上待ちとなった「DMM.プラネッツ Art by teamLab」、シンガポールで巨大な常設展など、その活躍は目覚ましいものがある。
編集部の目
チームラボの作品はただ展示されているのではなく、人がいて初めて作品となり得るインタラクティブ性を特徴としている。下の動画を例に説明すると、
光で描かれたカラスが空間を飛び回り、その軌跡が光跡となり光の空間に描く書『空書』を描いている作品『追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして超越する空間』。カラス同士ぶつかると、カラスは散って花になる。また、鑑賞者を把握し、避けながら飛ぶようプログラミングされており、避けきれず鑑賞者にぶつかると同じように散って花となる。この“人を認識し、絵が変わっていく表現”は、まさにインタラクティブな作品の代表例と言って過言ではないだろう。
さらに、この作品はコンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けており、あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。つまり、プログラム自体は変わらないが、人が介在して表現されるアートとしての存在は一期一会だ。
アート作品はメディアの発達によって新しい表現方法を手に入れてきたが、その潮流の中の「デジタルテクノロジー部門」でいうと、現在のチームラボは日本で一番有名な会社かつ、アート集団という位置づけになるだろう。
なお、チームラボの作品は、ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館(オーストラリア・シドニー)、南オーストラリア州立美術館(オーストラリア・アデレード)、サンフランシスコ・アジア美術館(サンフランシスコ)、アジア・ソサエティ(ニューヨーク)、ボルサン・コンテンポラリー・アート・コレクション(トルコ・イスタンブール)、ビクトリア国立美術館(オーストラリア・メルボルン)に永久収蔵されている。
展示作品について
展示作品はまだ発表されていないが、これまで様々な会場で展示されてきたインタラクティブ作品を中心とするデジタルアートの展示が予想され、今後の新作の発表の場にもなるのではないだろうか。
詳細情報
施設名称: MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: teamLab Borderless
所在地: 東京都江東区青海1-3-8 お台場パレットタウン
延床面積: 約10,000平方メートル
開業時期: 2018年夏(予定)
※料金や営業時間などは後日発表。