横浜美術館コレクション展「全部みせます!シュールな作品 シュルレアリスムの美術と写真」が、2017年12月9日(土)から2018年3月4日(日)まで開催される。

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横浜美術館、開館以来初!シュルレアリスムの傑作を一挙公開

イヴ・タンギー《風のアルファベット》1944 年 横浜美術館蔵

横浜美術館は、開館前の1983 年からシュルレアリスムの作品を収集してきた。今回は3つの展示室をフルに使い、当館所蔵のシュルレアリスムに関わった作家の作品を、可能な限りまとめて展示。横浜美術館の誇るコレクションの数々を、楽しむことができる。

 

シュルレアリスムの代表的な作家である、マグリット、デルヴォー、ダリ、マン・レイ、エルンスト、アルプ、ミロ、マッソンの作品は、それぞれ複数点を展示。油彩画だけでなく、コラージュや彫刻、版画、写真など、さまざまなジャンルに挑戦した彼らの多彩な創作活動を見ることができる。

 

また、チリ出身のマッタ、カナリヤ諸島出身のドミンゲス、キューバ出身のラムや、イギリスのアームストロングなど、国籍や民族を超えたシュルレアリスムのひろがりを代表する作品も。写真は、マン・レイのほかに、ベルメール、シュティルスキーやヴォルスなど、少しマニアックな作品を含む充実したコレクション。

 

写真展示室では、同時開催の企画展「石内 都 肌理(きめ)と写真」に関連して、石内の初期の代表作「絶唱、横須賀ストーリー」全55点の展示もあるので、こちらも足を運んでみてほしい。

同時開催の企画展「石内 都 肌理(きめ)と写真」

石内 都《絶唱、横須賀ストーリー#58》1976-77 年 横浜美術館蔵 ©Ishiuchi Miyako

同時開催の企画展「石内 都 肌理(きめ)と写真」。石内都は、2014年にアジア人女性として初めてハッセルブラッド国際写真賞を受賞するなど、現在、国際的に高く評価される写真家のひとり。

 

多摩美術大学卒の石内は、1975年より独学で写真を始めた。思春期を過ごした街・横須賀や、日本各地の旧赤線跡地の建物などを撮影し、粒子の粗いテイストのモノクローム写真で一躍注目を集めた。

 

2017年は、石内が個展「絶唱、横須賀ストーリー」で写真家としての実質的なデビューを果たしてから40年を迎える年にあたる。この企画展は、40年という節目の年に、石内自らが「肌理(きめ)」というキーワードを掲げ、初期から未発表作にいたる約240点を展示構成するものになっている。

開催概要

横浜美術館コレクション展「全部みせます!シュールな作品 シュルレアリスムの美術と写真」

会期:2017年12月9日(土)~2018年3月4日(日)
会場:横浜美術館
休館日:木曜日(ただし、2018 年3 月1 日を除く)、年末年始(2017 年12 月28 日[木]~2018 年1 月4 日[木])
開館時間:10:00~18:00(入館は閉館の30 分前まで)
※2018 年3 月1 日(木)は16:00 まで
※2018 年3 月3 日(土)は20:30 まで
観覧料金

一般500(400)円、大学・高校生300(240)円、中学生100(80)円、小学生以下無料
※( )内は有料20 名以上の団体料金(要事前予約)
※毎週土曜日は高校生以下無料(要生徒手帳、学生証)
※障がい者手帳をお持ちの方と介護の方1名は無料
※毎月第3 月曜日は横浜市在住の65 歳以上の方無料
(要「濱ともカード」提示)
※企画展ご観覧当日に限り、企画展の観覧券でコレクション展も見ることができる。

問い合わせ

横浜美術館
TEL:045-221-0300(代表)

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