シャネル・ネクサス・ホールで、フランク ホーヴァット写真展「Un moment d’une femme」が開催される。期間は2018年1月17日(水)から2月18日(日)まで。時間は12:00~20:00で入場は無料。

Quai du Louvre, couple, 1955, Paris, France
© Frank Horvat

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写真家フランク ホーヴァットとは

1928年4月28日オパティヤ(当時はイタリア領、現クロアチア領)生まれた写真家フランク ホーヴァット。現在は生活と仕事の場をフランスに置いている。

For “STERN”, shoes and Eiffel Tower, 1974, Paris, France
© Frank Horvat

フランク ホーヴァットは、1950年代からファッション写真の表現に新風を吹き込み、このジャンルの黄金期を担った写真家の一人として知られている。ファッション写真の世界でもよく知られるが、彼の写真作品にはフォトジャーナリズム、ポートレート、風景、自然、彫刻なども多数含まれる。

 

簡単にホーヴァットの経歴を振り返ると、フォトジャーナリズムに触発され写真家として活動を開始したが40年代。そのアプローチは人間主義的な視点を踏襲するもので、パキスタンやインド、イギリスと世界中を渡り歩きながら、「パリ・マッチ」や「ピクチャー・ポスト」などの雑誌に寄稿し、1955年にはニューヨーク近代美術館で開催された伝説的な展覧会「ザ・ファミリー・オブ・マン(人間家族)」に選ばれている。

 

1954年、パリに拠点を置いたホーヴァットは、このファッションの都と、ファッションをまとう女性たちに魅了されていく。ファッション関連の仕事に注力した彼は、モデルたちの突発的な、もしくは一風変わった配置や、たまたま居合わせた人物を被写体として取り込むなど、ルポルタージュ的感覚を取り入れた斬新な表現を探求した。また、女性を撮ることに虜となった彼の作品の主題は、衣服だけでなく、無防備でさりげない色気のある女性像へと向かっていく。そして、ホーヴァットは世界で最も影響力のあるファッション写真家の一人となっていった。その功績は、近年発行の写真集『Frank Horvat: Please don't smile』(Hatje Cantz刊 2015)にも見ることができる。

また、広く旅をしてきたホーヴァットは、4つの言語を流暢に話し、執筆もする。80年代後半に写真家仲間(エドゥアール ブーバ、ロベール ドアノー、サラ ムーン、ドン マッカラン、ヘルムート ニュートン、マルク リブーら)へのインタビューをまとめた重要な書籍を出版。90年代初めにはデジタル写真を試した最初の人々の一人となる。2011年には、彼が作成した最初のiPad用アプリケーション「Horvatland」をネット上に公開。

 

Walnut tree, 1976, Dordogne, France
© Frank Horvat

ホーヴァットの私的な写真プロジェクトのほうでは、人物や街、風景、彫刻をテーマに書籍を出版してきた。2013年には、彼の幅広い活動を網羅したレトロスペクティブ写真集『house with fifteen keys』(Terre Bleue 刊)を出版し、同名の回顧展を2014年、セラヴェッツァ(イタリア)、ニース(フランス)で、2015年にはベルリン(ドイツ)で開催している。

日本国内での本格的な初個展

Dancing couple, 1963, Rio de Janeiro, Brazil
© Frank Horvat

日本国内において、本格的な初個展となる本展覧会では、《女性》を切り口に、後世に多大な影響を及ぼしてきた代表作や、ジャーナリスティックな初期作、私的なプロジェクト作品などが出展される予定だ。

フランク ホーヴァットは、2018年に卒寿(90才)を迎える。本展覧会を構成するのは、この写真家を象徴する有名なファッション写真だけでなく、過去も現在も彩りにあふれる彼の人生における、思い出深い瞬間を捉えた写真の数々。

京都に巡回も

なお、本展覧会は2018年4月、KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭のプログラムとして、京都に巡回する予定だ。

開催概要

シャネル・ネクサス・ホール
フランク ホーヴァット写真展「Un moment d’une femme」
開催期間:
2018年1月17日(水)~2月18日(日) 12:00~20:00 (入場無料・無休)
会場:シャネル・ネクサス・ホール
住所:中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4階
主催:シャネル株式会社

(CHANEL)

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